日本の西洋化をビジュアル化して学ぶ edX-Visualizing Japan (1850s-1930s)

9月15日から始まるedXのコース
Visualizing Japan (1850s-1930s): Westernization, Protest, Modernity

これは歴史(1850年代 〜 1930年代)をビジュアル化して学ぶというものでMITの方の話によると、なかなか人気のあるコースのようですね。
海外にある日本の芸術作品や文献というのはなかなか日本人からみてもいいものが多く、素晴らしいコレクションを保存しているのが外国人だったりすることがよくあります。日本にいたら当たり前のものでも、外国人の目からみると特別にみえるものも多いことでしょう。特に、ラインはシンプルでも色の世界では、江戸時代の着物をみても、いまだったらありえないような華やかな色合わせをしたものが多いです。現代の日本の色は全体的にシックなものが多いですが、昔の日本は、なんというか、アートの世界では今よりずっと自由さがあったような感じがします。

外国からみた日本の歴史やアート、これなら英語があまりわからなくても楽しんで受講できそうです。

https://www.edx.org/course/visualizing-japan-1850s-1930s-harvardx-mitx-vjx-0

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高校生向けのedXがスタート!

edX が高校生の為のカリキュラム(26科目ほど)を来月から始めます。

数学やサイエンス、コンピューターサイエンスのイントロダクション的な授業とAP(Advanced Placement Class)テスト対策のコースがメインのようですね。

コースの提供は19の大学や高校から行われるそうですが、こうなった背景には、大学に入学したものの、基礎理解ができていないことで授業についていけない人達がかなりの数いる(例えば大学で行われる物理の授業には高等数学の知識が必要なのに、それが足りない為についていけない)一方、できる学生達はどんどん、高校生でも上級のクラス、例えば大学の単位として認められるAPクラス(テスト)をとったり大学の授業を一部受講したりしている子達がいるという現実があります。学校によってAPクラスがそれほどないところもあるのでedXでAPクラスをとってテスト対策にするということも可能でしょう。実際、高校生くらいになると、例えば数学ができる子、できない子(得意な子、不得意な子)の差はかなり大きくなり、15歳くらいからハーバードの通信クラスをとっている子供達もいるくらいですから、得意なことはどんどんのばそう、というアメリカの考え方からは自然な流れだと言えます。また、先生が授業の一環にこのコースのマテリアルを使うこともありえます。
edXでは現在、300万人もの高校生の年代の学生が登録をしているそうです。

また、数ある大学の中から自分にあった大学をどうみつけ、どうやって大学に申し込みをするのか、大学側の条件や、ファイナンシャルエイドについて教えてくれるコースもあります。今回提供されているコースは高校から大学に行くギャップを埋めるコースと言えるかもしれません。

MOOCsの終了率をあげる為にはどうすればいいのか?

世界で300万人以上に使われているというWizIQというオンラインプラットフォームを作っている会社のCEOがMOOCsの展望について語っています。WizIQでは誰もが自分の教室をもって、授業が行えます。(BetaBoston, 7月27日)

MOOCsには現状の教育の仕方を変える大きな可能性があるのに、沢山の人が最後までコースを終了できないのはなぜでしょうか?
2012−13年のMITとハーバードの調査によるとコースを終了しない割合は9割という高い数字です。
これは実際に講師によるサポートがないからだと考えられます。

事前に録画されたビデオを自分のペースで受講できますが、実際にライブで講師がいる訳ではなく、学生たちが互いに意見交換することもありません。実際に講師がいないということはフォローアップがなかったり、学生がしっかり理解できているのかという確認もできないのです。終了率をあげる為に、MOOCsにはライブで講師の参加が必要です。実際講師に参加してもらっているのがWizIQで、このプラットフォームでは誰もがMOOCsを提供することができるオープンなマーケットになります。

まだまだ主流とはいえないMOOCsですが、2003年にはアメリカの学生負債が2000億ドルだったのに、9年後その額は1兆ドルになりました。2000年から大学の学費が72%も増えたのに、25歳〜30歳までの収入が15%減ったという事を考えるとMOOCsには経済的に非常に明るい未来があるといえます。ある大学では企業と共同で学生の現在と将来のニーズにあったプログラムを開発しています。このような共同プログラムは学生が卒業後にスムースに働き始めることができるように促します。もしMOOCsが企業とパートナーシップを作りあげることができ、学生が仕事を見つけやすくなるならば、大学にいかないでMOOCsを受講する人達にとってMOOCsを始める動機になるでしょう。
しかしこういったシフトはすぐにはおきないでしょう、なぜなら大学にいって学位をとるという社会的な圧力が存在するからです。そしてそれが学生の負債を増やしている訳ですが。しかし、こういった圧力がなくなり、経済的な要素が学生がどのように教育をうけるのかを決める事になると、MOOCsが高等教育に変わりえるでしょう。

これから2年後にはMOOCsはどうなっているでしょうか。
現在はコンピューターが学生を教えている状況ですが、2年以内にMOOCsの講師不足の状態が解消されるようになるでしょう。講師が学生の抱える問題点を解消してくれる鍵になるはずです。

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もしMOOCsにライブで講師が参加するようになれば、更に大きく変わっていくのでしょうか。そうなると、多分今まで無料だったコースが有料になるということもあるでしょう。要するに、ビデオで全てを勉強できてしまうのなら、youtubeで何かを学ぶのと同じだというわけです。しかしそれでは、第三者からのフィードバックもなければ、本当に何かを学んだかという確証もありません。ライブで講師がつくことで学習成果があがったとしても、それをどのように評価していくのか。高等教育に変わるという事を考えるのはまだ時期尚早のようです。

ハーバードが労力をかけるMOOCsの講座(Harvard X)

ハーバードがMOOCsの講座を作る為に、どれだけ大変なコストと労力をかけているか、という記事がありました。(ボストングローブ5月18日)
ノンプロフィットのedxですが、そのために作っているコースは、一方的に無機質な教室から映し出されるコースだけではなく、思考をこらしたものが多くあります。(ハーバードXが講座を作っていて学生はedXのプラットフォームからログインします)http://harvardx.harvard.edu/
自分が去年友人に誘われて、覗いたコースはScience and Cooking(科学と料理)という公開講座で、edxでも現地でも受けられる講座でしたが、プロのシェフが料理をする際にいかに科学をとりいれているのか、ということを学ぶ講座で、毎回違う、有名シェフがやってきて実際に授業を現地できくには早くいって並ばないと、席が確保できないほどの人気講座でした。

MOOCsの為に、ハーバードは学内制作会社のようなものを立ち上げ、ミニドキュメンタリー、アニメーション、インターラクティブなソフトウェアツールを使用して講座を作っています。
ちょうど今月で2年たつHarvardXは2つのビデオスタジオに30人以上の従業員、フリーランサー(プロデューサー、編集者、ビデオ撮影者、作曲者、アニメーター等)と、テレビ番組の制作現場のようでとても、無償のコースを作るためとは思えないような力のいれようです。今までに30のクラスを作り、60を制作中だそうです。

実際、学部での講義にも宿題としてMOOCsの教材を使い、通常の講義ではディスカッションをするという教授もいるそうです。
オンラインでの教育をどうやってよくしていくか、という議論でなく、教育そのものをどうやってよくしていくか、という視点にたって制作しています。

教授が提案した議題を沢山のスタッフたちで、演出したり、ビデオにしたり、作りこんでいくのですが、沢山の教授たちもプロジェクトをボランティアベースで行っているので、この先フラットフィーにするか、収益の分配という形で還元させていくかを考えているそうです。
一つのコースを作るのに $75,000 から$150,000かかっていますが、神経科学講座のように、誰でも家で実験できるようなキットを売って独自に資金を集めている講座もあります。ゴキブリの足を切ってニューロンの発火音をきく実験は、大人気で、学部の講座にもとりいれられるようになりました。
又、ハムレットの講義では、演出に凝ったりと、教える側の教授も、新しいチャレンジで楽しい反面、コストがかかりすぎているとの批判もあります。

実際、講座をうけるのが無償と言っても証明書をとる場合は費用を支払う必要があるのでそうやって、ちょこちょこと、コストを回収はしているようですが、この先も、何か追加で、10ドル、20ドルの徴収ということは考えているようですね。
彼らが作っているMOOCs、従来の講座のかわりのもの、というより、ハイテクのマルチフェイス教科書だととらえています。だから、その作品は(講義)はドキュメンタリーでありストーリであってなるべく伝統的な講座みたいにならないようにこころがけているそうです。

edXに参加する大学以外の非営利団体

edXが当初予想していたようなスピードで、成長していないことを考慮して、現在ある32大学に加え、新しく12の機関が参加することになりました。(The chronicle of higher education 3月6日)

その中にはIMF(国際通貨基金)や米州開発銀行、Leaning by giving という慈善団体、リナックスファンデーション、日本からは大阪大学が、参加することになっていますが、これらの機関は、参加することで得られる利益は共有しても、戦略上は創立時から参加している機関とは違う立ち位置になりそうです。

edxがcourseraのように拡大していかないのは、非営利団体であり、参加する大学の方の負担もあるということが一つの要因かもしれません。慈善団体が提供する社会貢献を学ぶ コースや、IMFによるファイナンシャルプログラミングや政策、持続可能である負債の分析といった講座は大学が提供するものより、より実践的である可能性が高く、大人の勉強にはあっている講座のような気がしますが。

第2弾として参加する12機関
Colgate University
Hamilton College
Inter-American Development Bank
International Monetary Fund
Learning by Giving Foundation
Linux Foundation
OpenCourseWare Consortium
Osaka University (Japan)
Smithsonian Institution
Televisión Educativa, Secretaría de Educación Pública (Mexico)
Universidad Autónoma de Madrid (Spain)