今年印象に残ったこと

クリスマスが終わり本格的に春物が出てくる前のセールの時期になりました。日本だと1月のセールが終わり2月にはすでに春物が出回り始めますがボストンでは2月、3月に春物を買う気にはとてもなれないほど寒い日が続きます。

アメリカで正規の価格で物を買う人がいるのだろうか、というほど1年中、どこかしらでセールやクーポンがあるように感じてしまうのですが、じゃあ正規の値段ってなんの値段だろうと、考えさせられます。『物を買う』という行為も国民性がとても出る部分だと思いますね。

今年は世界10カ国くらい訪れることができそれぞれの地で印象に残ることがあったのですが、その一つを紹介したいと思います。
上海を訪れた時、観光客向けの偽物ブランドばかり売っているデパートのようなところにいきました。

そこは一見すると、フランド物を安く売っているデパート、という雰囲気なのですが、20年くらい前の上野のアメ横のような感じです。でも本物を知っている人にいわせると、全部コピー商品だということ。本当によくできているので、本物を知らなければ騙されます。しかも値札というものがついていないので、全て、値段は交渉次第。まあ、言われた値段より、安く買えればいいやくらいに思っていた自分は甘い甘い。。。

一緒にいた友人は欲しかったブランドのアイフォンケースをみつけ、値段をきいたら、アメリカで買うのとそう違いがなくありえない、と思い、店を離れ、同ビルにある喫茶店までいくと、後ろから店の女性が追いかけてきました。

店の人 『いくらだったら買うの?』(事前に30ドル程度(元からドルに換算済)といわれている)
友人  『そうね、5ドルかしら?』
店の人 『そりゃあ、だめだ、最終値段だよ、いくらならいいのかい?』
友人  『だから5ドルよ』
店の人 『しかたないね、10ドルならいいよ。』
友人  『だめよ、6ドルならいいわ』
店の人 『いや、8ドルだ』
友人  『じゃあ、7ドルね。』

ということで彼女はそのアイフォンケースを7ドルで買いました。その値段でもまだ利益がでるのでしょう。でも彼女は生まれて初めて中国にきて得た戦利品に喜んでいました。そして、店の人も私に向かって、『彼女、やるね〜』と賞賛のまなざし。(笑)

さて、もう一人の友人は電化製品店にあったマックブックエアーの電源アダプタに興味があり、やはり、値段をききましたが、買わずに喫茶店のほうにきました。案の定、店の人が追いかけてきます。

店の人『いくらならいいの?50ドルでどうだ?』
友人 『もういいよ』
店の人『なんだよ値段を言えよ。45ドルか?』
友人 『もういいって、どっちにしても買わないよ。』
店の人『何いってんだよ、40ドルにしてやるから買っていけよ。』
友人 『いらないって』

そこで、店の人は逆ぎれし、友人の耳もとで、『いい加減にしろよ、このアス⚪︎ール』
といって去って行きました。。。

さてさて、
・知らない場所の場合、すぐ話しかけたり、交渉しないで、様子をざっと偵察し、できれば値段の相場を確認する
・自分がそのものの価値をよく知っているもので、交渉する(本物はいくらのものなのかとか)
・なんとなくではなくて、本当に欲しいかどうか、考えた上で交渉

とまあこんなことを私なりに考えたわけですが、
しかし、そう考えると、ネット上で少し安めに売りに出ているものは、かなり偽物が多いのかと考えられますよね。。。

前述の彼女は、上海での経験は楽しかったけど、一つの買い物をするのに毎回こんなことをやっているのは疲れるから嫌だといっていました。確かに、買い物のプロセスを楽しめる人はいいけど、そうでないと、苦痛です。

そう考えると、アメリカのように正規値段があって、週末だけのキャンペーン10%オフ(例えば)価格があり、ブラックフライデーの50%オフという相手が勝手に値段を下げてくれるというのはある意味受動的なわかりやすい値段付けともいえます。もっとも自分で商品を選ぶことはできませんが。

しかし、中国人がもし日常的にこのような交渉を全ての消費財で行っていたら、、、そりゃあ商売かないませんね。

今年のブログを振り返って その2

...先日の『今年のブログを振り返って その1』からの続きです。

ー理系女子を育てる取り組みー
サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング分野(STEM分野)において、民間で成功している取り組み例をとりあげました。このNPOサイエンスクラブ フォー ガールズを立ち上げたのも、理系の母親達です。そして理系女子(お母さん?)代表のような原山先生による、ーあなたは理系女子?イノベーションを起こすための超『理系女子』論ーも紹介しました。母は強し!

ー増加するアメリカの大学中退者ー
一流の大学に行けないならいかないほうがいい、という意見もききますが、大学のレベルが高いほど、卒業する率が高いという現実を考えると、やはり、何が自分にあっているのかということを真剣に考えて大学選びをしたほうがいいということになります。

ー様々な差別をどうのりこえる?ー
日本で生活していると、それほど差別ということを感じませんが、外国にいると色々な ”差”というか” 違い” を感じます。これは自分がこれからも外国で住み続ける上で、重要だと、思っているポイントです。

それから『40歳以上の英語でビジネス勉強法 のシリーズ』である、
ーもし、あなたが40歳を超えていて、これから英語を使ってビジネスや起業に関わることを学ぼうと思っているのなら...ー
このシリーズはブログを始めてすぐにかいたエントリーでしたが、いまだにアクセスが多いです。勉強はいくつになっても始められるものですよね。

さて1年を振り返りましたが、全体としてはやはり教育、大学関連の話にアクセスが多かったのかなあ、という感じでした。教育はとても大きいテーマです。
来年もまた、色々な話がお伝えできるといいな、と思っています、よろしくお願いします。

今年のブログを振り返って その1

さて今年もあと残り少なくなってきました。
そこで、ちょっとこの1年を振り返ってみたいと思います。
まず、たくさんのコメントをいただいた事にお礼を申し上げます。肯定的なコメントも否定的なコメントもたくさんの方に見ていただいてることがあってのことと思います。

書き方が悪く、思っていることって上手く伝わらないものだなあ、とか本当は一つのメッセージしか書きたくないのに、わかりやすくしようと思い、色々そこに説明を加えることでよけいややこしくなって話の論点がずれてしまったり誤解を招いたりとか、他にも多々色々考えさせられました。

事実は一つでも個々の立ち位置やそれまでの経験によって見え方が違うということ、目の前にあるものでさえ認知する人としない人がいるわけですから同じ話をきいたり経験をしていても、認識度というのは個人差が非常に大きいということはいえますね。

話をわかりやすくするために1例をあげたとしてもそれがかえって意図しないほうに話を誘導してしまうこともあります。
まあ、そういうことも含めて文章能力を問われるということでしょうが。

それから書いてしばらくして、あー、やっぱりそうじゃないな、ということも時々あります。特にブログを書くには、事前に誰かにみてチェックしてもらったり、何日も時間をかけて、ゆっくり塾考しているわけではありません。今、過去の記事をみて補足したり、修正したい部分もあるのですが、今はあえてしないでおこうと思います。(データが違う以外は)

さて、今年一年で特にアクセスの多かったものと自分がオススメするものをいくつかあげてみます。

ーフランス人教師にきいたフランスの少子化対策の影ー
正直、この話の反応が大きくてびっくりしました。フランスの少子化対策に関しては有名だと思っていたのですが、日本の少子化対策を考える上でこういう生の声をきけたということは大きかったのでしょうか。

ー文系の勉強って役に立たない?ー
この話については色々なところで議論されたようですが、色々な角度から検証できすぎる大きなテーマかもしれません。
何のために高い学費を払って大学にいくのか、大学に行く意味ということを考え将来どういう選択肢があるのか、ということを考えている人が増えているのかなとも思いますね。大学に行く必要があるのかどうかも。同時に自分の才能や強みは何かを見極める為の適性テストが多く読まれたことも、それを物語っているように思います。

ーアジア系アメリカ人に訴えられたハーバード大学ー
これはヤフーのニュースでとりあげられたことでアクセスが伸びたものですが、大手のニュースにのると、こんなにアクセスが伸びるんだと、びっくりしました。

イノベーションエコノミーをどうのように育てるのか。−ケンブリッジ市の成功例から学ぶ−
この話、アクセス数は実は少ないのですが日本がこれからイノベーションを進めていく上では参考に是非していただきたい事例です。深く掘り下げて書けば本が一冊かけるくらいのテーマなのですが、あえて大枠だけを紹介したものです。

ー調味料や歯磨きチューブの中身を最後まで無駄無く出しきる技術ー
これは添付した、ビデオがなかなかインパクトのあるものでしたね。普段から、チューブの中身を綺麗に出すことにこだわりのある方達には反響が大きかったようです。

その2に続く。。。

5つ星ホテルよりも高いエアビーアンドビー?

Airbnbエアビアンドビーの話は、夏にこのブログでも、でましたが、イメージ的には旅行者が比較的安く、住むように滞在できるという感じがあったのですが、ドイツのGoEuro.comというサイトが世界150都市、4万以上の宿泊施設を調べたことによると、エアビーアンドビーの短期滞在する場合、ボストンが世界で一番高いとの調査結果がでました。

1晩平均274ドル、ボストンの5つ星のホテルを予約するよりも22ドル!高いそうです。ちなみにニューヨークの5つ星のホテルの部屋は平均669ドル(一番高いのはサンモリッツの687ドル、次点はマイアミの680ドル)ということなので、ボストンが高い町というより、アパートを含めた宿泊施設が少ないということでしょうか。インターンシップや出張等で数ヶ月単位で滞在する場合ホテルよりも、キッチンも自由に使え、町にちゃんと住んでいる感じがするエアービアンドビーのようなもののほうが生活を楽しめるというのはあるかもしれませんね。
ちなみにAirbnbでとまると高い都市の順序は、ボストン(274ドル)、カンクーン(メキシコ、247ドル)、ニューヨーク(231ドル)、ドバイ(226ドル)マカオ(213ドル)と続くのですが、アメリカの中では、ボストン、ニューヨーク、マイアミ、サンフランシスコ、ワシントンDC、シカゴの順となります。

正直なんで、ボストン??という気もしたのですが、このデータ、計算の仕方にも理由がありそうです。ピーク時と閑散期の両方の数字を考慮するということなのですが、10月初旬をエアービーアンドビーは旅行の閑散期とみなしていますが、ボストンは学生の率が高いので新学期が始まったばかりの10月は家賃の高いボストン周辺で、大学院生達が、宿泊施設を探しているなど一般旅行客と違った人の動きがありそうです。

Airbnb(エアビーアンドビー)は、2009年からボストンでサービスが始まりましたが、2013年の7月から2014年の6月までの調査によると5100万ドルの経済効果があったそう。ボストンではホテルの70%が町の中心地に集中しているといいますが、エアビーアンドビーのおかげで恩恵を受けているのは、ボストン市中心部よりも少し外れている地域のようです。ボストンはアメリカの歴史を学ぶ上で大変重要な役割を果たしており、子供達がアメリカ史で学ぶボストン近郊にあるレキシントンやコンコードといったエリアも観光地域です。

ボストンでエアービアンドビーで部屋を貸した場合、典型的なパターンは一年に68晩貸して8020ドルの年収を得ているとのこと。結構いい副収入になりますよね、本当に。
ちなみにGoEuro.comが同時に行った1から4星までのホテルランキングだと、ホテル自体の値段は14位ということで、ボストンにくるなら、エアービーアンドビーではなく、1〜4星のホテルに泊まった方がいいかも。。。

関連記事:
自分の部屋を旅行者に貸すことで収入を得る、Airbnb(エアビーアンドビー)の話

女性の為の独立、起業支援

先日は大学を主としたイノベーションエコノミーの話でしたが、大学発でない場合の起業を支援する仕組みに関してもう一つの例を紹介します。

Center for Women and Enterprise(センターフォーウィーメンアンドエンタープライズ)というマサチューセッツ州に拠点が数カ所とロードアイランドにもあるNPO団体があります。
これは女性の独立支援をする為、スモールビジネスを立ち上げる為に必要な情報や、法規制、ビジネスプランの作り方、資金提供に関して等、独立、起業に必要な情報やコンサルティングを安価に提供している団体です。特別な技術や大きな資金が必要となるような規模の展開をしようとするよりも、小規模の起業をするほうが大多数であることから、大きな規模の起業ではなく、(将来的には大きくなるのかもしれませんが)自分のもっているスキルや、人的ネットワーク等を使って、どのように自分のビジネスをたちあげていくのかという支援を女性にしてくれます。
ウェブで受けられるコースもあるので、遠くに住んでいる人達はそういったコースをうけることもできます。

独立、起業を考えた時、大抵の人は初めから自分は世界を変えるんだ、というような大きな夢を掲げるより、どうやって明日食べていくのか、ということを考えるほうが多いのではないかと思います。現実的に、離婚したとか、シングルマザーが子供を抱えながらも自立していく為にMBAや経済、経営の具体的な知識がなくても、自分が売れると思えるサービスがあればそれをどうやってビジネスにしていくのかということをサポートしてくれるとても現実的なサービスです。

具体的に自分のビジネスに必要な細かい部分に関しても、メンターを紹介してくれたりしてサポートしてくれ、このブログでも紹介したWespireのスーザン・ハントさんといった成功している起業家の方達もボードに名を連ねています。

アメリカ人は何もないところからビジネスを立ち上げるのが上手いといつも思いますが、起業のエコシステムというものが大学を中心とした大規模なものから、地域に根ざした小規模なものまで、裾野が広いことも起業文化を支えていると考えられます。

関連記事:
イノベーションエコノミーをどのように育てるのか   −ケンブリッジ市の成功例から学ぶ−
サステナブル(環境に優しく持続可能)な生活を目指しているスタートアップ-practically green(WeSpire)-