サステナブル(環境に優しく持続可能)な生活を目指しているスタートアップ-practically green(WeSpire)-

二人の子供の母親でもあるスーザン•ハントさんが立ち上げた、practically green(WeSpire)という会社があります。
この会社は人々がよりサステナブル(環境にやさしく、持続可能であること)な生活をする為に、生活習慣をかえるプログラムを作っています。人の意識や行動、生活習慣をゲーム感覚で変えていくプログラムを4年前にゼロから立ち上げたこの会社、今では20人近くのスタッフを抱えるほどにもなりました。サステナブルな生活をご自身も率先して行いながら、社会を変えていく仕組みを作っている彼女に話をききました。

***practically greenは2014年4月10日より、Wespire http://www.wespire.com/ に社名変更しました

ーどういう教育をうけてきましたか?
ウェズレイアン大学をでてからコンサルティング会社に勤務し、ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスにいってMBAをとり、今の会社を立ち上げるまでの15年間、インターラクティブメディアの分野に従事していました。その間にボストン建築大学でサステナブルデザインの修士号もとりました。

ーこの会社のアイデアはどこからきたのでしょう?
ボストン建築大学の卒業課題が今の会社practically green を設立したもとになっています。ボストンドットコム(ボストングローブ)にいた時、2人の子供が生まれ、子供の病気を通じて自分の生活をもっとサステナブルなものにしたいと思ったのです。息子は6つの食品アレルギーをもっているので、食べ物や、環境に気を使いそして、もっとサステイナブルな生活について学びたいと思い、大学院に通い建物のサステナブルデザインについて勉強しました。建物をどうやってより環境にやさしく、建てられるのか、このプログラムを見た時、すばらしい、と思いました。人に対してこういうプログラムがあってもいいのではないかと。アレルギーの子供の為に、食べ物にラベル付けを始め、これはどこからきたとか、何が含まれているとかを調べ始めました。実際にこうすることで、子供にだけでなく、私や夫に結果的にはとてもいいことになったのです。生活習慣、例えば、どうして家では靴をぬいだほうがいいのかとか、なぜ手を洗うべきなのか、は文化的要素もあるでしょうから変えることは難しいことです。そこで、人がもっと楽しんで、習慣を変えるプログラムをテクノロジーの力で作ろうと思いました。

ーこのプログラムは法人用ですよね?個人向けもありますか?
会社で契約していても、個人がもっとサステナブルでいられるようにサポートします。個人が会社で行う行動は家でも行うものです。会社で行える行動は金銭的にはミニマムの節約になります。どうやってゴミを減らすかということを考えた時、日本のビジネスで有名な概念、“カイゼン” という考え方とそう違いがないんですよ。アメリカにおいてこのプログラムに参加した従業員達はみんなもっと幸福を感じ、仕事の効率もあがるということがわかりました。

個人レベルではこういう活動をしたくても、どうしていいかわからないとか、困っている人たちがいるのを知っていましたが、実は実際に会社を起こすまで、法人からの反応がこんなにいいということは知りませんでした。会社はもっと従業員にサステナブルでいてほしいと思っているのです。当初は個人向けのプログラムからスタートしたのですが、ある法人からの依頼がきっかけで2年前から法人向けのカスタムメイドのプログラムも作っています。

ー具体的にはどうやってこのビジネスを始めたのでしょうか?
紙1枚に、簡単なビジネスコンセプトを書いてそれを5人のこういったビジネスをわかりそうなCEO達にみせました。すると、みんなこんなビジネスはまだないし、非常にいいという反応だったので、大好きだったボストンドットコムでの仕事をやめて、友達のオフィスの片隅にスペースをかりて、起業しました。1年は我慢しようとスタッフを集め、ダイニングテーブルみたいな所で集まり、金銭的負担が最小限になるようにしました。始めたのは私1人かもしれないけど、非常にいい人的ネットワークがあり、オフィスも借りれて、始めの1年間に4人を雇う事ができ、サービスのプロトタイプができました。

ーご主人も一緒に参画していますか?
主人は製造業関連の会社のCEOをしています。私は今までに何百ものビジネスアイデアがあり、まず彼に相談するとそのうち99%に関しては、馬鹿げているとか(笑)いわれるんですが、今回は本当にいいよ、それ、といってくれて。評価、判断をしてくれるのはとても大事な彼の役割です。夫は全くこのビジネスには関与していませんが、投資は自分と夫で一定額をすると決め、両親も他のサポートをしてくれました。

ー大企業と違い、スタートアップで人が働く動機は何だと思いますか?
起業家というのは悪名高く、非常に面白い人達(!)が多く、一緒に働くのが難しいといわれています。(笑)
今までに沢山の人を採用してきて、スタートアップも経験してきて今までの決断が全て正しかったわけではないと思いますが、自分がどういう人と働くといいのかということはわかっています。もう一方で、この会社はいろんな人を魅了するんですよ。スタートアップに興味がある人だけとか、テクノロジーに興味がある人だけでなく、この問題に興味がある人達がいるのです。環境、資源、そういったことに対してとても人が敏感になっているのです。ここで働く人達はみんな情熱がありますよ。

ービジョンはなんですか?
サステナブルな生活やサステナブルな選択が普通になること。例えば建物は消費するよりも多くのエネルギーを創造できるようになること、ゴミを減らす事、健康であること等。
このプログラムによるテクノロジーは私たちがよりよい生活を、又ビジネスをできるようにしました。私達はこの分野(マーケット)を創造していると思っています。

***

さすがにものすごくクリアーで、決断も早く、有言実行を貫いている方です。一つ一つの言葉にパワー、これは多分自信のような気がしますが、そんなものを感じられました。
子供たちをかかえての起業は、ものすごいパワーが必要だと思います。少なくとも、顧客以前に家族みんなが応援してくれる環境でないと、それこそ、サステナブルな生活はできないといえそうです。家族を抱える女性は家族の悩みを解決したり、家族の欲求をみたすようなビジネスをするといいかもしれません。

自分が子供の頃、学校には ”資源は大切に” とか、”手は清潔に” とか、かかれたシールが手洗い所や、水を扱うようなところに貼ってあったり、使わない電気を消したりすることで、資源は有限である、ということを日々の生活から学んでいた気がします。この会社の成長をみると、資源が豊富にあり、大量消費国であるアメリカ人も生活習慣を変えるべきであるという動きが本格的に受け入れられつつあるのかという感じがしますね。

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