都市開発にも影響を与えるインキュベーターのあり方

スタートアップを中心に様々な分野の企業や団体にオフィススペースを貸してケンブリッジのエコシステムを作っているCIC(ケンブリッジイノベーションセンター)が新しく隣の市であるボストンにCIC ボストンを4月にオープンするということを発表しました。CICは1999年に、MITのあるケンブリッジ市にオープンして以来、主に大学から派生した企業に場所を提供しつつ、起業家同士を横でつなげる役目もして、発展しています。現在は700社以上が入居しておりそのうち500社程度がスタートアップですがフェイスブックやアマゾンのような大企業もひきつけています。今度できるボストン市のオフィススペースには300企業、1200人ほど入居できるスペースがあるそうです。

CICケンブリッジがあるケンドールスクエアから新しくできるCICボストンまでは、3kmもない程度の距離なのですが、1999年にCICができてから、ボストン市内にかけて色々な種類の小規模なインキュベーターもうまれています。ケンブリッジ市というのは、ハーバードとMITの施設が大半を占めるのではないかというくらい、学校関連施設で埋め尽くされているエリアですが、チャールズリバーを渡り、隣の市ボストンのほうにいくと金融街、弁護士事務所、投資家のエリアになります。近年、ボストンエリアにもPayPal やIsobar のようなデジタル系の会社が進出し始めました。
イメージ的には新宿から原宿までの間に1000以上のスタートアップがあるという感じになるでしょうか。ちなみにケンブリッジ市のサイズは18.47㎢、大体新宿区と同じサイズ(18.23㎢)になります。ケンブリッジ市の 人口107881人(2008年)に対して、新宿区はその約3倍(312418人)、そう考えると、相当な数のスタートアップがあることがわかります。

うまれたばかりの会社にとっては賃料が安いだけでは価値がなく、その他の付加価値、例えばキッチンだったり、会議室だったり、WiFi、オフィス家具が無償で提供されることは、余計な出費を控える効果があります。ちなみにケンブリッジのオフィスのほうでは月に1人、350ドル〜かかり、長期契約ではなく、30日前に告知すれば、退出できます。賃料を低くおさえる為に、なるべく大規模な展開をしようとしているCICですが、大規模にすることで、周辺地域への波及効果も高く、周辺エリアの経済を活性化させたり、さらに他の企業をよびよせることになります。

ボストン市は、この起業家を育てるエコシステムがケンブリッジ市にもたらしたような効果をボストン市にももたらす事を望んでいます。今年新しく市長になったウォルシュ氏はこの動きが雇用をもたらし、町のイノベーション経済を成長させると思っています。CICボストンの進出でボストンエリアのテクノロジー産業の進出はますます増えることになりそうです。

参考記事:
スタートアップを支援する様々なオフィススペース

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