ボストンで学ぶ外国人学生の増加と問題点

外国人が留学にくるというのはその国で学べる何かがあるからで、魅力があるということです。
自分の国とその言葉を理解してくれて、その国のファンになってくれるような人が世界中に増えるのは本来うれしいことなのですが。。。

全米における外国人留学生の数が2012年ー2013年度7%増えているのに対し、マサチューセッツ州での外国人留学生の数は13%増になっているそうで、これが、労働市場に問題をもたらしているという記事が3月7日のボストンビジネスジャーナルにありました。

特にマサチューセッツ州の場合、奨学金なしで、親が全額子供の学費を払えるような外国人、もしくは母国で奨学金をもらってくる学生の受け入れがここ5年ほどで急増しているそうで、国際教育研究所の統計によると、この5年スパンでみるとマサチューセッツ州ではそういったケースが47%も増加しているそうです。(全米では31%増加)

その中で最も多いのは中国からですが、ブラジルやサウジアラビア等色々な国からの人達がいます。
これは学費全額を支払ってもらいたい大学にとっても、アメリカに来て勉強したい留学生にとってもウィンーウィンな状況であるために、大学は留学生を確保するためにわざわざ特定の国々にリクルートをしにいき始めました。
願書やエッセイを本人が本当にかいたかどうかを確認することは難しいので面接にいったり、スカイプをしたりして外国からの学生を評価する精度をあげる努力をしています。

ところがこの傾向は2つの理由からデメリットがあります。というのも海外からの学生の流入が国内の学生の居場所をとってしまったこと、そして外国人の学生は地域経済のために貢献しないことです。実際能力のある外国人が増加しても、卒業後労働ビザがとれなくて会社の方も採用できずに困っているのです。

昔は外国人の学生が入ってくる事はいろんな見方をした学生が混ざることでよいとされていたのに、不況のあと、大学学費を全額払える家庭が減ったので、全額払ってくれる外国人学生が大学からみれば魅力的にみえてきたのです。
大学にしてみれば、優秀でしかも全額支払ってくれる学生がほしい。
一方、20年前は中国からの大学入学申請者は少なかったのに、今ではアメリカに子供を送ることはステータスになっているという背景があります。

例えば、もともと ボストン大学は中流階級の子供達がくる学校だったのに、今では全米でも有数な海外からの学生が多い大学になりましたし、ノースイースタン大学はこの4年間で海外からの学生数は3倍に(2445人)なりました。(2012−2013年度)これには中国からの学生が大きなウエイトを占めます。ボストンカレッジでは10年前は3人の中国人しかいなかったのに、現在は140人いますし、マサチューセッツ州立大学では2012−2013年度は600人以上の中国人学生がいます。

地元の学生の人数の割合が減っていますがそれは、其の分のシェアを外国人が全てとってしまったともいえないようで、それというのも大学生になる子供の数そのものがへっていることも一因にあるようです。学校によっては地元の学生の割合が10年間で20%近く減っている学校もあります。

ビザによって仕事が見つけられないで困るのは学生だけでなく特にテック関連の企業にも問題であり、商工会議所等がスキルのある外国人労働者に対するビザの規制緩和を働きかけています。法律を変えないと、アメリカが教育した外国人がアメリカ経済に貢献しないまま母国に戻り、アメリカと競合している会社で仕事をする事になる、という事を訴えているのです。

しかし、教育産業にいる人の中には、仕事がないから外国から人が大量に押し寄せてくるのを抑制できて、ミドルクラスの学校の財政状態を改善させていると考えている人たちもいます。

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日本の大学がなかなか、海外から質のいい学生をとりいれられないのは、大学間の国際競争が益々激化しているから、ということがよくわかります。
アメリカの場合、高い学費を全額払ってもアメリカの大学に来たい、という人達が多い、一方日本では日本側が奨学金を払ってきてもらう、もしくはそれでも人が集まらない、、、うーん、この状況がすでに問題です。

日本では若者が海外にでなくなったといっていますが、実際、両極化が進んでいるのかなという気もします。外国に移住も含め、長期滞在していたり、海外出張が多い人達とほとんど国内からでない人達の差が広がっているような。。。外国にもでない、外国からの人も受け入れられないというと日本はどういう方向にむかっていってしまうのか、ちょっと心配になります。世界でも、移民の問題も含め、上記のような問題を抱えているのは、二桁の外国人を国に抱えてる国や地域です。私は日本が大好きですし、日本は本当にいい国ですよ!だから日本はもっと自分達を、又その立場を理解してもらうために、そして又世界の人たちの考え方を理解するために、ネット上の交流だけでなく、自分の足を使って、目でみて、耳できいて、会話をして世界と交流し続けることを忘れてはいけないと思うのですが。。。

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