記憶に残るのは手書き?それとも、コンピューター入力?

現在、大学で、ノートをとる時にラップトップを使っている人の割合がどれだけ多いのかはわかりませんが、今の学生は、キーボードで入力したほうが明らかに早いし、簡単という人も多いのでしょうか。(まあアルファベットで入力ができる米国での授業は特にそうだと思いますが)しかし、多くの研究者は、学習することにおいては手書きでノートをとるほうが、ラップトップでノートをとるより、効果的で記憶に残りやすいといっています。(ボストングローブ5月25日)

先月発表されたサイコロジカルサイエンスによると大学の講義でラップトップ等のコンピュータ機器を使わず、ノートとペンを使ったほうが概念的なことを問われる質問に関しては成績がよくなるということが確認されました。
沢山のノートをとることは有益なのですが、ラップトップでノートを取る人は、情報を処理したり自分の言葉で書き直したりせずに、言葉通りに講義を筆記する傾向にあるそうです。

”ノートをとる”ということには2つの部分があります。まず、ノートを作る、(コード化する)ということ、それを後でチェックするということ(保管の意味)しかし、コード化することが簡単になると、1つ目の学びの機会は失われます。
ようするに、いったことをそのまますごいスピードでラップトップで、入力している時は速記しているという状態で、”考える”というプロセスはそこにはないということです。
一方、手書きだと、言っている事を全て書く事ができないので、受け取った情報を自分で処理する必要があり、それによって記憶も定着しやすいといえるそうです。

20年ほど前に、認知心理学者ロバート·ビョーク氏は、この現象を”望ましい困難”と名づけ、学習することが難しいことが情報を定着させる、と言っていました。そして、2010年には読みにくいフォントで書かれた印字のほうがあとで学生が覚えていることに役立ったという研究結果を発表しています。

***

自分はノートとペン派なのですがどっちかというと、入力の早さの問題より、もう少し、五感を刺激することが記憶に残る理由なのかなと漠然と思っていました。機械の入力の場合、視覚に頼る割合が大きいと思うのですが、紙とペン(鉛筆)だと、触感(紙とペンの相性とか、紙質、鉛筆の太さ、ペンのインクのバランス等)とか、書き方も微妙に毎回違ってきたりします。それに、簡単な図解、マークをつけたり、付箋をつけたり、という自由度がまだ手書きのほうがありますし。。。
講義だけでなく、単に”記憶”をしなければいけないとなってくると、自分では益々、手書きでないとどうにも上手くいかないので、手の感覚が覚えているのだとばかり思っていました。

日本語の場合、アルファベット変換で入力しているとそんなに早くうてるのかな?という疑問もあり、速記のようなスピードで入力をする人がどのくらいいるのかは疑問です。(直接日本語入力したほうが明らかに早いらしいですが、それをしている学生もそうはいないと察します。)
もし、日本の大学において、ラップトップを使わずにノートをとることが多いというのであれば、日本語入力がしにくいということが実は、学習においてはいい意味に作用している可能性があるかもしれません。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中