バイオ産業のカタリスト、投資家でもある女性起業家の話(1)

今回はバイオ関連のシリアルアントレプレナーでもあり、投資家でもあるクリスティーネ•ブント(Christine Bunt)さんに話をきくことができました。最近彼女の属する会社の一つである、バイオのベンチャーキャピタル( 20/20 HealthCare Partners LLC)が彼女のリードでスイスの製薬会社ロッシュと提携しました。この提携では、中小企業やスタートアップに投資をする上で戦略的な位置に立つ事になるロッシュは、投資した先の企業の所有権は主張をしないという点(ボードに口をださない)が特徴的だということです。投資家目線で見た時に、投資先からリターンがあるのかという点が最大のポイントになるのですが、彼女は、イノベーションをいかに患者にもたらすことができるか、という事を一番に考えています。彼女の役割は、投資家目線で、投資するスタートアップを探し、また起業家目線で、よりいい、薬や治療を患者が受けられる為にどうやってイノベーションを患者にもたらすかということを考える起業家をサポートし、双方をつなぐ役割をしています。

常に患者の人生の質を高める為に、いかに製薬業界でイノベーションを起こせるか、ということを、目標に定めて活動してきたブントさん。私生活では、2人の子供を抱えてどのようにキャリアを歩んできたのでしょうか?

ードイツの大学を卒業していますよね?もともとは研究員ですか?

ええ、私はドイツで生物化学、免疫化学を勉強しました。その後スイスの製薬会社のロッシュに8年ほど勤務しました。もともとは研究者として診断事業部にいたのですが、その後、MBAをとるために、退職しようとしたら、会社側から、これからはビジネスがわかる研究者が必要だからといわれ、会社に席を残したまま、フランスのINSEADでMBAをとりその後はロッシュで製薬の開発や販売に携わるようになりました。
いい時期にいい場所にいたんですよ。

ーいい時期にいい場所にいた、とおっしゃいましたが、どうしてそういう流れになったのでしょう?その決め手は?

人生の選択をする時に最終的に判断するのは直感です。大学をでて一番始めの就職先を決める時に、一般企業にいくか、マックスプランク研究所(ドイツを代表する学術研究機関)にはいるか選択肢があったのですが、周りの人はみな研究所にいけといいました。若かったし、その時は給料というのは、判断基準にはなりませんでしたね。その選択をするときの基準は自分が何を目指しているのかという点で、私の場合は日々新しい研究成果や、治療法、薬が生まれますがそういったイノベーションを患者にもたらしたい、ということでした。そこで、皆の反対を押し切ってロッシュにいったのです。

ーアメリカにきたのは?
アメリカにきたのは自分の為ではなく、夫の仕事の関係でした。夫がニュージャージーで仕事をみつけ、それについてきました。小さい子供を抱えていましたが、すぐにMerck研究所で仕事がみつかり、7年ほどはMerckにいました。それから、自分でスタートアップを始めたのです。

ーMBAではビジネスを立ち上げることを学びましたか?
いえいえ!
私はINSEADというフランスのビジネススクールでファイナンスのMBAをとりましたが、実際小さなスタートアップでどうやって収入がないのにビジネスを始めるか,資金調達や、チームを作るのかということは、スタートアップで経験して学びました。

スタートアップは失敗するものです、失敗して学ぶことが大切なのです。とくに私の関わるバイオビジネスは非常にたくさんの資金が必要です。アメリカは得に、ベンチャーキャピタルが多いし、ビジネスはしやすい環境にあります。
(続く…)

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中