イノベーションエコノミーをどのように育てるのか   −ケンブリッジ市の成功例から学ぶ−その2

国際学会には研究者だけではなく、その研究に投資する人達も集まってくるといいますが、日本の大学や病院等の研究者が国際学会で発表したものを安値で買い叩かれてしまうという話を先日ききました。それは自分の研究価値が市場でどのくらいあるのかということがわからないということに加え、自分の所属している大学が、研究をビジネスにつなげるしくみやサポート体制をもたないことが理由にあるように思います。

ボストンでイノベーションエコノミーがうまく機能している一つ目の理由はハーバードとMITが隣あっているということがあります。
ボストンにあってサンフランシスコにないもの、がまさにこの2校であり、リベラルアーツカレッジであるハーバードカレッジ、工学系のMITが刺激しあい、協力しあい、補完しあうことができるのは、その地理的条件も大きく影響しています。至近距離にあることで、そのコミュニティーも重なりあい、コミュニケーションもスムーズにいきます。

もう一つはMITやハーバードといった大学は大学からの起業のサポート体制が充実しています。そのなかで特にMITのDeshpande Centerではイノベーションテクノロジーの分野で豊富なメンター勢をプールしており研究に対して金銭的に投資するだけではなく、 その研究をどのように製品化(サービス化)してどのように市場に出していくのかというところまでサポートします。最先端の技術を使って起業する場合、一分野の専門家だけでなく、複数の分野の専門家がサポートする必要がでてくることも多く、どの分野にどういった人材が必要か、又、どの分野とどの分野を掛け合わせたらいいかなど、コーディネートもしてくれます。アメリカの中でも、ボストンのように、様々な知、サポート体制がこれだけ狭い範囲に集中して存在しているところはなく、米国内でもその仕組みを学びにくる大学が多いそうですがDeshpande Centerでは、そのしくみを海外の大学にも公開しています。

MIT Deshpande Center

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