大学がAP(Advanced Placement)の単位を認めたくない理由

アメリカは能力主義社会、それは学校教育から始まり、出来る子はどんどん飛び級して、さっさと卒業できる、、、といったイメージが昔はあったのですが、どうやら学校もビジネス重視でかわってきているように感じます。
大学のアプリケーションを出すときにAP(Advanced Placement)の単位がどこまで認められるのか、という話。

APクラスというのは大学の1(2年)のレベルの教科書を使い、大学の教養課程で学ぶレベルのことを高校で学習します。科目によっては、専門課程の入門編にあたる内容の場合もあります。
高校で、ある科目に興味があり、高校レベルを早々に終了してしまう学生達はこのレベルの授業が選択でき、テストをうければ大学によってはそれを単位として認めてくれます。これがあるために、高校のうちにAPをどんどんとって、もちろん、大学へのアプリケーションのためにアピールするという面、また大学で単位を認められるということもあるのですが、普段の学校での授業でもいい点を取らないと内申(GPA)に響きますし、さらに上のレベルということで、宿題も多くなり普通の授業のレベルが高い学校にいる場合子供達のストレスは相当なものになります。そこまでしないと、マサチューセッツの一流校には入れないのか、という話がある一方、いやいや、APなんて一つもとらなくても一流校に入れるよ、という場合もあります。(もちろん、それはかわりに何をしたの?という話なのですが。。。)

さて先日、マサチューセッツにある有名私大の教授が大学側としては、APレベルの勉強を高校時代にしたという努力を認めはするが、それがあるから大学に入れるとか、入れないとかは実はあまり関係ない、それどころか、近年、AP自体もあまり、単位として認めなくなりつつあり、その理由として、大学できっちりと勉強してほしいということがあると述べられていました。

ところが国際レベルで見たとき、実際APレベルというのはヨーロッパでは高校レベルの話になります。よって、逆にAPレベルのものを5科目程度(専攻によって科目はかわりますが)とっていないと、アメリカの高校を卒業しても(日本も)、ヨーロッパでは高校卒業資格のレベルには相当しません。そこで、ヨーロッパの大学で学士に相当する課程は2〜3年になりしかも、ヨーロッパの大学の学費は多くのところで無料〜アメリカの値段の10分の1以下です。

さて、親からしてみれば高い学費をかけて大学にいかせる場合、早く卒業してくれたほうがありがたいはずです。公立の学費のかからない高校で学生が飛び級をしても、学校側の負担というのはほぼないでしょうが、もし、APを6科目くらい高校のうちにとってしまい、それが全て認められてしまうと、大学は4年でなく、3年で卒業できてしまう場合もでてきます。大学を多くの学生が3年で卒業するようになると、大学側のビジネスを考えると。。。

APを単位として認めないというのは表向きには、学生達の高校でのストレスを減らすため、とか学力だけでなく学生を総合面で評価する、ということがありますが、裏には経済的な理由もあるのではないでしょうか。

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